「モプ見て!ニコラスが冬期休暇を終えて出勤して来たわよ。」
「ぷ〜!なんだあれは。いやにまじめくさった顔じゃないか。」
「本当ね。久しぶりの出社で緊張しているのかしら。」
「まさか。ニコラスはそんなやわなやつじゃないよ。」
「手に何か抱えているわよ。」
「ん?木の実に見えるけど。」
「さしいれのつもりじゃない?きっと。」
「きっとさしいれのつもりだねあれは。」
「ふふふ、気がきいてるわね。」
「ぷぷぷ、気がきいているね。」
「3月に出社するとは言っていたけれど、1日に来るなんてずいぶん律儀ね。」
「本当だね。今年は張り切っているなニコラスのやつ。どうしたんだろう。」
「かわいいニコラス。一人前の社会人をきどっているのね。」
「ねぇisobella、ドアを開けたらまず何て言うと思う?」
「そうね...。きっと大した事は言わないわよ。やあ!とかそんな感じよ。」
「そうかな。僕はとんでもない発言が飛び出すと思うな。」
「さ、来たわよ!気づいてないふり!ほら早く!」
「!」
ギィィ〜
「あら!ニコラスじゃないの!」
「やあ!ニコラスじゃないか!」
「やあ!isobellaにモプ!すっかり3月だね!それはそうと今年の初仕事はすごいんだよ!
緊張しておなかが痛くなるといけないから胃に優しいランチを持って来たんだ。」
「(さしいれじゃなかったわ!)」
「(さしいれじゃなかったよ!)」
つづく...
No comments:
Post a Comment